令和2年度 聖マリアンナ医科大学東横病院 病院指標

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>>病院情報の公表<<

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 24 144 261 329 508 438 700 561 91

令和2年度に当院を退院された患者さまの総数は3,056人でした。当院は幅広い年齢層の患者さんが入院されておりますが、60歳以上の患者さんの割合は58.6%であり、このうち、最も多い年齢層は70~79歳で700人(22.9%)でした。80歳以上の方は652人(21.3%)いらっしゃいました。年齢と共に糖尿病や心血管疾患、癌は増加します。健康なからだで年を重ねるためには疾患の発症を未然に防ぐこと、疾患の進行を阻止することが大切です。当院では早期診断と最善を尽くした診療を心がけております。

 

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 造影剤注入手技 動脈造影カテーテル法あり 75 3.27 3.04 0.00 62.36
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 造影剤注入手技 動脈造影カテーテル法あり 51 4.41 3.29 0.00 71.71
010230xx99x00x てんかん 手術なし 41 8.61 7.48 7.32 59.80
010060×2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし エダラボンあり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 33 17.70 15.64 42.42 65.70
010060×0992001 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし エダラボンあり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 32 3.13 4.24 0.00 68.31

当院「脳卒中センター」では、脳神経内科医、脳血管内治療医、脳神経外科医がチームを組んで、すべての神経疾患の救急及び慢性期治療を行っています。
特に脳梗塞、くも膜下出血、脳出血、一過性脳虚血発作などの脳卒中(脳血管疾患)が多いのが特徴です。急性期の脳梗塞に対しては、脳血栓回収術症例などの脳血管内治療、tPA静注療法などを行い、脳卒中集中治療室(SCU)に入院して頂きます。また病態に応じた抗血栓療法などリハビリテーションを発症早期から行い、積極的な急性期管理による患者治療に取り組んでおります。また、出血性脳血管疾患については内科的な保存的加療に加えて、開頭適応症例などの判定、脳動脈瘤破裂症例などに対するコイル塞栓術などの処置を行っております。また、未破裂脳動脈症例に対するコイル塞栓術や、頸動脈、脳血管狭窄に対する拡張術、ステント留置術などの脳血管内治療を行い、脳血管障害の発症予防に対しても積極的に治療を行っています。
一方、パーキンソン病、脳炎、髄膜炎などの他の神経疾患に関しても、脳神経内科専門医による治療を行っています。


脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等その他の手術あり 24 20.96 9.68 4.17 84.54
010030xx01x0xx 未破裂脳動脈瘤 脳動脈瘤頸部クリッピング等あり 18 14.33 15.33 0.00 68.44
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 14 6.64 9.70 0.00 61.43
010040x001x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 脳血管内手術+脳動静脈奇形摘出術等あり 28.84
010070xx01x0xx 脳血管障害 脳血管内手術等あり 14.10

慢性硬膜下血腫:
頭部外傷後1,2か月後に硬膜の下に血腫がたまる場合があり慢性硬膜下血腫と言います。当院でも非常に多い疾患ですが、局所麻酔下にて対応でき、入院期間も1週間から10日前後です。
未破裂脳動脈瘤:
未破裂脳動脈瘤に対する治療の標準治療は「開頭クリッピング術」となっています。
無症状にて偶然にもMRI等の検査で発見されることが多いのですが、破裂によりくも膜下出血となることがあり予防手術を行う際に動脈瘤の大きさや形、発生場所により治療方法を決め、原則開頭クリッピング術を行います。1週間から10日間の入院となります。
脳血管障害後の四肢痙縮や顔面けいれん:
外来・入院にてボツリヌス毒素を筋肉内投与し治療を行ないます。
脳血管奇形(脳動静脈奇形、海綿状血管腫、硬膜動静脈廔等):
脳出血を起こして来院される場合もあり、予防治療として開頭術にて適切し治療が可能です。
もやもや病:
小児から成人まで幅広い年齢層にわたるもやもや病に対して、当院では特に成人例に関して血管吻合術として血管バイパス手術の経験が豊富です。脳血流検査、脳血管撮影、心理精査などを踏まえ対応しています。


消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術あり 179 2.62 2.66 0.00 64.06
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 48 6.71 7.74 2.08 62.56
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 39 7.39 8.83 0.00 59.28
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術あり 38 8.16 8.11 0.00 70.34
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 29 5.21 7.71 0.00 55.62

3大疾病の一つである癌は、近年では2人に1人がかかるといわれています。そして、食道、胃、十二指腸、大腸の消化管癌は全体としてみると依然として大きな比率を占めています。消化管癌は早い段階で発見することが出来れば胸やお腹を切ることなく内視鏡を用いて治療をすることが出来ますが、そのためには症状のない早期癌のうちに発見する必要があります。リスクの高い方を中心に内視鏡による定期検査を行っていく必要がありますが、内視鏡検査には一定の負担が患者さんにかかります。当院では、極力苦痛が少なく、繰り返し検査を受けていただけるように、鎮静剤を用いています。また、胃癌の原因となるヘリコバクターピロリ菌の検査および治療も行っています。他に頻度の多い疾患としては、細菌性腸炎・大腸憩室炎に対する抗生剤加療や大腸憩室出血に対する内視鏡的止血術も多数行っています。


消化器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等あり 39 5.08 4.86 0.00 68.44
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等あり 30 4.87 5.44 0.00 41.70
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等あり 27 15.67 16.19 0.00 69.89
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 25 4.00 5.64 0.00 45.40
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等あり 21 5.52 6.41 0.00 49.52

消化器・一般外科が対象となる疾患は、消化器系(胃、小腸、大腸、肝、胆道、膵臓)の良性および悪性疾患、成人の各種ヘルニア、痔核や痔瘻などの肛門疾患です。そのほか、虫垂炎を含めた腹部救急疾患についても対応しております。令和2年度の病名として多かったのは、結腸の悪性腫瘍、鼠径ヘルニア、虫垂炎、胆石症でありますが、胃癌にも内視鏡治療はもちろん、腹腔鏡下手術も施行しております。また消化管を中心としたがんの手術に加え急性疾患の緊急対応を行っております。
当院での特徴として、多くに疾患に対して、腹腔鏡手術を取り入れ、一部の疾患にはさらに進んだ、ロボット支援手術も取り入れております。


循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 終夜睡眠ポリグラフィーあり 91 2.00 2.04 0.00 51.32
010290xxxxxxxx 自律神経系の障害 62 3.86 5.47 0.00 42.24
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等あり 心臓カテーテル検査あり(または、心臓カテーテル検査なし) 45 5.38 4.44 0.00 67.02
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査あり 41 3.83 3.07 0.00 69.46
050210xx97000x 徐脈性不整脈 ペースメーカー移植術等あり 心臓カテーテル検査等あり(または、心臓カテーテル検査なし) 37 9.49 10.56 2.70 68.65

日本人の死因の第2位が循環器疾患であり、中でも虚血性心疾患は生活習慣病から進展することが多く、当科では早期診断を心がけております。
冠動脈疾患に対しては、複雑な病変でなければカテーテルによる冠動脈治療を行います。冠動脈造影検査と治療はいずれも3日程度の入院で行っています。また、脈が遅くなるタイプの不整脈疾患に対する治療法は、ペースメーカーの植え込みが必要となります。1回の植え込みで数年の間は電池寿命が保たれます。約1週間の入院期間を要します。虚血性心疾患、高血圧や仕事に影響のある眠気などは睡眠時無呼吸が原因の事があります。夕方入院し翌日朝には退院となり夜間の入眠状態を詳しく調べます。必要があれば持続陽圧呼吸療法を導入します。失神の主な原因に自律神経由来の反射性(神経調節性)失神や起立性低血圧があります。循環器内科では失神診療に力を入れて診療を行っています。入院中にヘッドアップチルト試験などを行う検査入院が中心になります。


代謝・内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし) インスリン製剤(注射薬に限る) 37 12.57 14.60 0.00 70.05
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 15 14.93 13.33 0.00 55.27
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 6.26
10008xxxxxx1xx その他の糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし) インスリン製剤(注射薬に限る) 18.87
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし) インスリン製剤(注射薬に限る) 13.57

上記診断群分類以外の糖尿病に合併した疾患(肺炎、急性腎盂腎炎などの感染症や下肢閉塞性動脈硬化症)も多岐にわたり診療しています。当センターでは1型及び2型糖尿病の診療に専門医、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士がチームで取り組んでいます。患者様に最適な医療を提供するために毎週水曜日には医師、病棟看護師、理学療法士、管理栄養士、ソーシャルワーカーで多職種カンファレンスを行っています。1型糖尿病の治療にはパーソナルCGM機能を搭載したインスリンポンプ療法SAP(Sensor Augmented Pump)療法を行っています。2018年よりCGM外来(CGM; 持続糖濃度測定)を開設しました。最長14日間の血糖値を推計できる小さなセンサーを装着することで、普段の生活の中で従来の検査では把握できなかった低血糖や血糖変動をより正確に評価することが可能となりました。これにより個々の患者さんの状態に即したより適切な治療を行うことができます。また、肥満症を伴っている場合には食事療法(フォーミュラ食など)と運動療法を行い体重減少に向けて実践的に指導します。糖尿病肥満外科手術も当院では行っていますが、単に体重を落とすだけでなく、健康な状態を維持するために術前及び術後の管理を外科と綿密な連携をとりながら行っています。神経障害や糖尿病足病変(肥厚爪、陥入爪、胼胝、鶏眼など)の治療にも力を入れています。内分泌疾患は、画像検査、各種内分泌検査を行い、最適なホルモン補充療法を行います。


婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頚部・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(膣部)切除術等あり 54 2.02 3.11 0.00 35.54
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下膣式子宮全摘術等あり 54 5.50 6.10 0.00 42.80
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等あり 32 2.03 2.93 0.00 39.31
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除(膣式を含む。)腹腔鏡によるもの等あり 20 5.80 6.16 0.00 37.45
120100xx01xxxx 子宮内膜症 子宮全摘術等あり 20 6.30 7.30 0.00 37.90

当院は積極的に低侵襲手術を取り入れており、婦人科疾患の中でも子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの良性疾患に対する腹腔鏡手術による手術数が増加しています。 また不妊症や月経過多の原因にもなる子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫など子宮鏡で施行できる手術も行われています。症例によっては開腹手術のほうが安全な場合もありますので、患者さんの病状に応じて適切な治療方法を選択しています。腹腔鏡手術は約1週間、子宮鏡手術は原則1泊2日の入院期間となっています。子宮頸部上皮内病変に対するレーザー蒸散術、円錐切除術は原則として1泊2日の入院となり、麻酔科管理下で手術を行いますので苦痛なく手術が受けられます。


 

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 39 14 12 1 8
大腸癌 45 32 34 42 27 2 9
乳癌 1 8
肺癌 1 8
肝癌 2 6

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

【胃癌】
StageⅠが過半数を占め早期発見されています。これは検診内視鏡の普及が大きく関与していると思われます。早期癌に対しては、内視鏡治療、腹腔鏡手術が積極的に行われており、進行した症例に関しては、手術療法、薬物療法による集学的治療が行われています。
【大腸癌】
胃癌と比較すると全ステージにほぼ均等に分布しています。早期癌に対しては、内視鏡治療が積極的に行われており、早期癌から進行癌まで腹腔鏡手術が適応されています。再発やStageⅣ症例に対しては手術療法、薬物療法による集学的治療が行われています。
【乳癌、肺癌、肝癌】
当院では診断のみを行うことが多く、治療に関しては専門病院を紹介することが多いです。

 

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症
重症
超重症
不明

市中肺炎は高齢者では中等症以上の症状をきたし、重篤化する症例も多く認められます。また、廃用症候群や、他疾患の併発により、ADLの低下などが認められる症例も多く、自宅への直接退院が困難となる症例や、入院が長期化する症例も多く認められます。当院では肺炎予防法としてのワクチン接種の励行および、患者教育に努めるとともに、肺炎を発症した患者さまには適切な抗生剤加療などの急性期加療に加え、肺炎発症後のリハビリテーションの施行や、必要な場合には退院後の施設選定、往診医などへの紹介など、療養環境の調整を行い、発症後のADLの改善、再発予防にも取り組んでおります。
新型コロナ肺炎(軽症あるいは中等症)に対しては、特に脳卒中や脳神経疾患を合併した場合、当院で入院加療を受け入れています。

 

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 170 29.14 73.58 24.15%
その他 66 13.27 70.67 3.39%

当院では発症24時間以内の脳梗塞に対しては、積極的に閉塞した血管を再開通させる「脳血栓回収療法」を、24時間365日体制で緊急に行っています。当院では入院時には基本的にはStroke care unitなど集中治療病棟での急性期加療を行い、症状の変動や合併症などの発症予防に努めて管理を行うとともに、急性期より積極的にリハビリテーションを進めADLの改善ができるように取り組んでおります。また、必要症例については速やかに回復期リハビリテーションへの転院できるように調整しております。

 

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
脳神経内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 42 0.19 39.81 47.62 76.24
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 31 6.55 14.55 6.45 76.10
K1781 脳血管内手術(1箇所) 21 2.52 11.57 4.76 60.62
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 10 5.50 9.30 0.00 68.00
K178-2 経皮的脳血管形成術

当科では急性期脳梗塞症例について、適応症例に関しては積極的に血栓回収療法を行い、良好な治療成績を得ております。また、潜因性脳梗塞症例に関しては埋め込み型心電計の留置を行い、脳梗塞の原因となりうる不整脈の存在の評価を行ない、再発予防に取り組んでおります。
頸動脈狭窄症、頭蓋内脳血管狭窄症、鎖骨下動脈狭窄症などに対しては、積極的にステント留置術、血管拡張術などを施行しています。未破裂脳動脈症例についても、破裂リスクの高い症例についてはコイル塞栓術などによる治療を施すとともに、定期的な評価を施行し、脳動脈瘤破裂の予防に努めております。


脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 26 0.77 18.85 3.85 83.92
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 16 2.50 56.31 93.75 71.13
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 16 1.44 13.56 0.00 69.25
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他)
K1742 水頭症手術(シャント手術)

慢性硬膜下血腫:
頭部外傷後1,2か月後に硬膜の下に血腫がたまる場合があり慢性硬膜下血腫と言います。当院でも非常に多い疾患ですが、局所麻酔下にて対応でき、入院期間も1週間から10日前後です。
頭蓋内出血:
高血圧、血管奇形などによる脳出血では意識障害や麻痺症状が出現します。救命のための手術から機能改善を目的とした手術まで幅広い手術症例があります。手術後はリハビリを行い早期に回復期リハビリに移行します。積極的に手術をしている施設になります。
脳動脈瘤:
未破裂脳動脈瘤に対する治療の標準治療は「開頭クリッピング術」となっています。神経モニターや術中の血管撮影(ICG)を行い合併症は極めて少なくなっています。無症状にて偶然にもMRI等の検査で発見されることが多いのですが、破裂によりくも膜下出血となることがあり予防手術を行う際に動脈瘤の大きさや形、発生場所により治療方法を決め、原則として完治できる開頭クリッピング術をお勧めします。1週間から10日間の入院となります。
頭蓋内腫瘍:
悪性腫瘍に比して良性頭蓋内腫瘍では手術による影響を最低限に抑えた方法(神経モニター等の利用等)が標準となっています。当院でも脳腫瘍専門医が常勤し治療に当たります。検査含めた入院と手術後経過にて2週間前後の入院期間です。
水頭症:
加齢に伴い、認知症が増えますが、その中に特発性水頭症があり、手術で治すことができます。脳出血後の水頭症とは別ですが、認知症症状を主としてアルツハイマー型認知症とある程度区別し対応しなければならない病態です。当院で対応しており、簡単なリハビリと髄液検査を経て手術(シャント手術)を行います。入院手術含めて2週間程度です。


消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 172 0.33 1.29 0.00% 64.76
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 38 1.00 6.16 0.00% 70.34
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 27 0.85 11.70 7.41% 66.89
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 25 0.68 2.80 0.00% 55.36
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 21 1.14 5.95 0.00 68.81

当科では、消化管疾患を中心に診療を行っています。特に上部および下部内視鏡を用いた消化管腫瘍の内視鏡診断および治療に力を入れています。拡大内視鏡を用いて精密検査を行い治療適応を決定しています。小型の大腸ポリープに対してポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術を多数行っています。また、食道、胃、十二指腸、大腸の大型病変や早期癌に対しては治療難易度の高い内視鏡的粘膜下層剥離術を積極的に行っています。また、出血性胃潰瘍・十二指腸潰瘍、大腸憩室出血に対する内視鏡的止血術も行っています。


消化器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 36 7.81 11.42 0.00% 69.69
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 31 0.65 3.23 0.00% 41.61
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 30 0.93 2.10 0.00% 65.10
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 26 1.65 4.19 0.00% 52.00
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術(硬化療法)を伴わない) 24 0.83 2.08 0.00% 46.08

1位から4位は、当院の特徴である低侵襲な腹腔鏡手術が多くしめています。5位痔核は患者様からのお問い合わせも多く、数多くの手術を手掛けています。


循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 37 1.49 2.30 0.00 65.70
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 18 7.56 10.00 5.56 75.56
K597-3 植込型心電図記録計移植術 14 1.50 1.00 0.00 57.07
K597-4 植込型心電図記録計摘出術 10 1.40 1.20 0.00 65.30
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症)

虚血性心疾患には狭心症と心筋梗塞がありますが、どちらも詰まっているもしくは詰まりかけた冠動脈を広げることが必要です。当院では外来の検査で必要と判断された方のみにカテーテル検査を行い、狭い血管がどこにあるのかを診断し、狭い部分を風船で広げた後にステントという薄い金網を内張りします。ステントは狭くなりにくい薬剤溶出性ステントを使用することが多く、2泊3日程度で退院出来ます。
脈が遅くなるタイプの不整脈疾患に対する治療法は、ペースメーカーの植え込みが必要となります。1回の植え込みで数年の間は電池寿命が保たれます。約1週間の入院期間を要します。電池寿命がなくなってきたらペースメーカー交換術が必要になります。約1週間の入院期間を要します。
植え込み型心電図とは長さ5㎝程度の小さい心電図です。左胸の皮下に10分ほどの手術で植え込みます。原因不明の失神の診断のために行います。通常1泊2日の入院になります。


代謝・内分泌内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 14 8.00 3.64 0.00 67.07
K722 小腸結腸内視鏡的止血術
K0912 陥入爪手術(爪床爪母の形成を伴う複雑)
K861 子宮内膜掻爬術

「2018年人口動態統計月報年報」によりますと死因順位の1位が悪性腫瘍の38万6643人(27.4%)で2位の心疾患20万8210人(15.3%)、3位の脳血管疾患10万8165人(7.9%)を大きく上回っています。悪性腫瘍のスクリーニングには画像検査や内視鏡検査が不可欠です。特に大腸がんや胃がんの早期発見、早期治療を目的として積極的に内視鏡検査を行っております。大腸内視鏡検査に関しては入院でのポリープ切除術も行っております。


婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 42 1.00 4.10 0.00 47.10
K872-31 子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切出術(電解質溶液利用) 40 0.03 1.08 0.00 40.20
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 35 0.94 4.03 0.00 36.40
K867-4 子宮頸部異形成上皮又は上皮内癌レーザー照射治療 33 0.00 1.00 0.00 31.27
K861 子宮内膜掻爬術 30 0.63 1.10 0.00 47.63

子宮筋腫による月経過多、月経痛などにより子宮全摘をされる患者さんが増加傾向です。当院ではできるだけ低侵襲治療を行なっているため腹腔鏡下子宮全摘手術が多く行われています。粘膜下筋腫など経腟手術で行えるものは子宮鏡手術をできるだけ選択しています。内膜症による月経困難症、不妊症で受診されている方も多く、薬物治療で改善しない場合は内膜症に対して腹腔鏡手術を行います。良性の卵巣腫瘍についてもほとんどは腹腔鏡手術が可能です。近年、増加傾向の子宮頸部上皮内病変(子宮頸部異形成)に対してはレーザー蒸散術、円錐切除術を行なっています。
婦人科疾患は若い世代で罹患することが多く、仕事をしている方、子育て世代で忙しい方が多いため、低侵襲で入院期間を可能な限り短くするように努めています。腹腔鏡手術の入院は約1週間、子宮鏡手術、レーザー蒸散術、円錐切除術は原則1泊2日で行います


 

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 21 0.69%
異なる

手術・処置等の合併症は23件でした。
その内訳は、主に内視鏡治療後の出血で、全例において内視鏡的止血が得られております。
数値には、他院で合併症を生じた患者さんをご紹介いただき、治療にあたったものも含まれております。
手術・処置等は細心の注意を払って施行しておりますが、術後出血や感染などは、一定数生じるものです。起こりうる合併症については、
事前に患者さんやそのご家族に可能な限り説明し、同意をいただいたうえで、加療にあたっております。
当院の合併症も手術・処置に伴う通常の合併症となっており、保存的あるいは手術治療によって改善され、退院されております。

 

更新履歴

2021/9/27

2020年度の情報を公開しました。


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